事故車・不動車の輸送は可能?自走できない車の運び方
車の輸送方法にはどんな選択肢がある?で解説したとおり、RORO船・フェリーは車両が自走でタラップを渡って乗り降りする構造が基本です。では、事故でエンジンがかからない車や、長期間放置して動かなくなった不動車は輸送できないのでしょうか。結論として、多くの場合は輸送可能です。ここではその仕組みと依頼時の注意点を解説します。
事故車・不動車でも輸送は可能
事故で走行不能になった車や、バッテリー切れ・故障などで自走できない不動車も、輸送自体は可能なケースがほとんどです。ただし通常の自走可能な車に比べて積み込みに手間がかかるため、対応できる業者・船会社かどうかの事前確認と、追加費用が発生する場合がある点は押さえておく必要があります。特に燃料・オイル漏れがある事故車や、駆動用バッテリーが損傷したEV・HEVは危険物扱いとなり、船会社によっては受託を断られたり、漏れの修繕・バッテリーの保護処置を求められたりする場合があるため、車両の損傷状況は依頼時に必ず伝えてください。
自走できない車がRORO船に乗る仕組み
自走できない車両は、主に次のような方法で積み込みます。
- 牽引(けん引)による積み込み:トーイングドーリーやロープを使い、他の車両や作業員が牽引してタラップを渡す
- クレーン・フォークリフトによる積み込み:荷役設備がある港・船であれば、車両を吊り上げて積み込む
いずれの方法も通常の自走積み込みより作業時間がかかり、対応できる設備がある港・船会社に限られます。そのため事故車・不動車の輸送を依頼する際は、事前に業者へ車両の状態を伝えて対応可否を確認することが欠かせません。
依頼時に伝えておくべき車両情報
スムーズに手配を進めるため、見積もり依頼の時点で次の情報を伝えておくと確認がスムーズです。
- 自走できるか、まったく動かないか(エンジン始動の可否)
- 事故の場合、損傷箇所(特にタイヤ・ステアリング・ブレーキなど走行に関わる部分)
- バッテリーの有無・状態
- 鍵の有無
- 車両のサイズ・重量
これらの情報によって、牽引で対応できるか、クレーンでの積み込みが必要かが変わり、対応可能な港・船便も変わってきます。
廃車・売却前提の輸送でも依頼できるか
廃車予定の車や、売却先が沖縄側にある車の輸送でも依頼は可能です。ナンバープレートの有無や車検切れの状態によって必要な手続きが変わる場合があるため、こちらも事前に業者へ相談しておくと安心です。